「風の歌を聴け」と「1973年のピンボール」

村上春樹の「風の歌を聴け」と「1973年のピンボール」を
だいぶ前に読み終わりました。

風の歌を聴け」は、海の香りのする軽く、お洒落な物語。
(主人公)僕と鼠とジェイは出会いました。
海ばっかり行っていた20歳ぐらいの頃を思い出しました。
私も、夏が終わるころに、寂しくなったなぁ。
それからね、ジェイズ・バーがカッコいいの。
はるか昔、1回連れて行ってもらった
横浜港にあったポーラスターを、海に持って行ったようなバーかなと想像しました。




1973年のピンボール」では、
鼠(主人公の友達)は、海に近すぎるアパートに住む彼女がいました。

アパートの前庭のかんなはぐったりしてて、
風の強い日には、窓に砂が打ち付けられ、
魚の匂いがするそんなアパートです。
幸せから遠いアパートです。
その彼女と鼠は、自分から別れました。
逃げ込んだけれど、どんどん生活は埋没していきました。
彼女に会いたくなった時、
鼠は、自分から橋を焼いたんじゃないか。と振り返ります。
そんな決意で別れながらもやっぱり会いたい。
切ないのです。


一方、主人公の僕は、変わった双子と住んだり、ピンボールの世界に浸ったり、
どこか現実から離れていて、飄々としてます。
別れる時も、さっぱりしてます。
ピンボールを探す後半から、。面白くなってきました。
私の好きなファンタジーです。


それでね
これから、すごく面白い『羊をめぐる冒険に』続いていくのです。