色川武大さんの『百』をこの前、読み終わりました。
読み終わっても、時々、思い出して、しみじみしてます。

文庫本の表紙が
大きな黒いふくろうと小さなふくろうです。
お父さんと色川さんなんでしょうね。

『百』は、色川さんと家族の私小説です。
いねむり先生で少し触れていた、違う色川さんが
登場します。
4つの短編のひとつが『百』です。
まず、百から読みました。
百歳を前にした色川さんのお父さんと
その日常が描かれてます。
大変な毎日で、困ったことが
起こって呼び出されて、みんなが振り回される。
壮絶な内容で、とことん深刻になりそうなのに
最後、お父さんの突拍子もない言動で
ふっと軽くなります。
ここがとてもいいんです。
しみじみしちゃうところです♪