羊をめぐる冒険 村上春樹

村上春樹
羊をめぐる冒険』 上下 読み終わりました。
家にあったので、読んでみようかな。と読み始めました。

羊男がどうとか という童話みたいのを、ちらりと見たことがあるので、かわいい物語かと思ってました。
全然ちがいました。
面白い!
物語の奇想天外な面白さと、はっとするような表現。
それと、なんていうんでしょう。
文章が、五感に響きます。
熱がでてる時のぶるぶる震えちゃうほどの寒さとか、
部屋の中のじめじめした湿気とか。
重たい雪とか。軽い雪とか。
先が私には、全然読めなくて、それがまた、良かったです。


羊とか、ネズミとか、出て来て、
熊の出てくるアービングの話しを思い出しました。
あれほど訳がわからなくはなくて、いい具合の不思議さと唐突さです。
外国文学を読んでいるような感覚でした。
いろいろ翻訳してますものね。


青春3部作の3部目の本だそうです。ということで、さかのぼって、
1部目『 風の歌を聞け』 から読み始めました。ゾクゾクとするような
喜びは、今のところ感じないので、
羊をめぐる冒険』 から読んで良かったな。と思ってます。