『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』 は、記憶を呼び覚ます映画

『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』
最初の
ドレスアップした男女が
ダンスのような体操みたいのをしながらの
行進は、変わっていました。
あらま、これは何?とびっくりしました。
3Dなのでカーテンが、スクリーンを飛び出し
すぐそこでヒラヒラしてました。




舞台に土を敷きつめたダンスは、
とても原始的で研ぎ澄まされていました。
ダンスのような演劇のような感じ。
鳥越祭りで本社をかついだことがあるのですが
お神輿を待っている時の、恐れと期待。
知らない人の中に入って、一体となり
我を忘れる
あの感覚を思い出しました。




pinaを思い出しながら、ダンサーがそれぞれがダンスをします。
モノレールの通る下の道路で、
工場で、山で、高原で、
心のおもむくままの思いっきり自由で、
今まで見たこともないダンスが繰り広げられます。
おのおのの内面を、一人一人が違った形で
表現していきます。
顔まで使って、思わず笑いました。
周りの人が全然笑っていないので、こらえるのが大変でした。
ダンスの既成概念をぶち壊す、エネルギーが気持ちいいです!
この辺まで来ると、私は、すごく解放されました。
小豆島のプールで、お友達とプカプカ浮かんで遊んだ時の事。
吹き溜まりに溜まった桜の花びらを、手にいっぱい抱えて頭の上でまき散らした日の事。
そんな楽しい記憶が呼び覚まされました。


具体的な記憶とともに
ずっとずっと遡ったDNAの記憶とでも言うのでしょうか
そんなものも感じました。



なんとも言えない幸福感を味わった映画でした。